Doom And Gloom

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タグ:伊藤計劃

 夭折したSF作家、伊藤計劃の小説『虐殺器官』の映画がやっと公開されたので見てきた。映画を公開日に見にいくなんて初めてのことかもしれない。俺が初めて小説を読んだのが2013年、初版は2007年だから発表から10年たっての映画化。このブログを読んでいる人なんかいないと思うけど念のために感想は続きにかく。

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 結構前に買ってずっと本棚に眠っていた『虐殺器官』を読み終わった。この小説の著者は34歳という若さで亡くなられているんだけど、惜しいね。すげー面白かった。SF、といっても近未来ぐらいな感じで世界中で虐殺を引き起こす男のその手段と目的が読んでて「うわー」って思ってしまう。そして最後にはオチで最高に「うわー」となってしまうのだ。  ネタバレなのかもしれないけど、静かな狂気が世界に死を撒き散らし、また最後には全てが狂っていく流れがたまらん。「世界がアメリカに敵意を向けるなら、敵意を向けそうな国を混乱させてそれどころじゃなくすればいい」というアイディアの元に「虐殺の文法」を広める男。本編でこの「文法」については描写がないのがちょこっと残念だったけど、そんなんかんけいなくすごく引き込まれて一気に読んでしまった。とりあえず今度は『ハーモニー』を買って読もうと思う。 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) [文庫]

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