Doom And Gloom

日々の思うところや備忘録代わりのメモをここに。書いている人の事はカテゴリProfileをどうぞ。

カテゴリ: Book

 最近読んだ本をちょっとメモ。一冊は『全滅脳フューチャー!!!』で、海猫沢めろん氏の小説。おもしろかったわー。でも内容がエグいというかグロテスクというか、ほんわりしてない。『ニコニコ時給800円』よりきつい感じ。で、もう一冊はさやわか氏の『僕たちのゲーム史』。これおもしろい。富山の日記にも書いたけど「ボタンを押すと反応する」「ゲームと物語」に焦点を当ててそこからゲームの歴史とあわせて書かれてる、テレビゲーム好きなら読んで損しない本だった。

全滅脳フューチャー! ! !  (幻冬舎文庫)
全滅脳フューチャー! ! ! (幻冬舎文庫) [文庫]
僕たちのゲーム史 (星海社新書)
僕たちのゲーム史 (星海社新書) [新書]

 いやー、8年半ぶりの連載再開ですよ。その間に俺は"リブート"を全巻購入し、昨年は"ゴティックメード"も観に行って、すっかり全裸待機状態だった訳です。そして昨日やっとブツを購入して開いてみたとたん「あばばばばばばばば」感がwwwww これはもうね、いろんな勘定飛び越えてもはや草不可避。なにしれっとキャラクタ全員違うMH乗ってるんだよ!ていうかもうMHじゃなくてGTMって呼んでるよ!なんで黒騎士がゼンマイみたいになってんだよ!山菜の煮物食いたくなるだろ!というね、そして、こっちはまぁそうよねって感じだけど年表のアップデート。これは過去に数回あった話だから良いけど、しかし俺の好きな黒騎士返してよ的な超展開。

 一通り読み終えてすばやくTLやまとめサイトを巡回すると、あっちこっちでよく訓練された読者達が「この程度なら全然イケる」と、すばらしい適応を見せているw 結構拒絶反応もあるみたいだけど、永野護自身がそのへん織り込み済みらしいので、突っ走るんだろうなあ。 

 この永遠の厨二病感が永野護のすばらしいところだとおもうので、いいね。なんかこういつでも「こっちの方がかっけーだろ!だから今日からこのデザインな!あ、設定もばっちり考えたわ!」みたいな突っ走り具合に一信者としてはぬるく今後を見守りたい。

 あ、そうそうあの虚淵玄もFSS再開についてツイートしてたので下記に引用。結構好意的だった。



ていうかまあアレだ。ガレージキットの原型師さんはこれから突貫で原型制作ですかね。モデルグラフィクスやホビージャパンを立ち読みする頻度が増えそう。業界が盛り上がるかな、とも思うし、好きでMHのガレキ買ってた人が作者から「ばーか、そんなデザインはもう古いぜ!」と言われたような気になったりしないかなとか思ったり・・・。


※関連サイト
連載再開した「ファイブスター物語」が衝撃的すぎる:萌えオタニュース速報

【漫画】連載再開した「ファイブスター物語」がエライことになってる

 現東京都知事の猪瀬直樹著『昭和16年夏の敗戦』を読み始めた。『ミカドの肖像』で有名な猪瀬氏がその前に書いていたのがこの本。genron etcでの東浩紀氏との対談記事を読んで改めて購入したのだ。まだ読み始めだけど、面白そう。この後興味がさらにわいたら海軍反省会を読もうかなぁ。

昭和16年夏の敗戦 (中公文庫)
昭和16年夏の敗戦 (中公文庫) [文庫]

 先日買った『ニコニコ時給800円』を読み終わった。著者の海猫沢めろん氏の事は「文科系トークラジオLife」で知ったんだけど、すっごい変な人で、そういう人の書く小説ならちょっと読んでみようかという事で読んだ。
 内容は、前回読んだ『南極点のピアピア動画』みたいな感じで連作になってて、前に出た登場人物が次の短編でも関係してくる、という感じ。この調子で「genron etc」に連載している『ディスクロニアの鳩時計』も読めるかな?

ニコニコ時給800円
ニコニコ時給800円 [単行本]

 一日で読んじゃった。『ニコニコ時給800円』は明日amazonさんが届けてくれる。で、この小説は航空自衛隊の広報が舞台。図書館戦争的ラブコメは少なめで、自衛隊で働く”人”似ついての小説になってる。自衛隊なので戦闘シーンゼロ。訓練で戦闘機飛ばすシーンもゼロ。なんといっても主人公がしょっぱなから事故にあってパイロット資格が無くなるところから。

 途中恋愛的なお話もあるけど、花を添える感じでいいんじゃないでしょうか。ふんわりと読めるからこの人の小説はいいわぁ。つっても全然ほかの小説は読んでないんだけど。

という訳でこの後は明日来る予定の『ニコニコ時給800円』にいくのだー

空飛ぶ広報室
空飛ぶ広報室 [単行本]

 さくっと読了。おもしろい。ピアピア動画はつまりニコニコ動画なわけだけど、あの文化にオープンソースの考え方を足してSF的設定と展開で味付けてある物語。わくわくする物語でよかった。こういう未来も面白いかもね、と。さくさく読めちゃうしおすすめ。
 そしてこの本をiPad miniで読んだと言う事も未来的?でいい感じだった。

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)
南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA) [文庫]

 Kindle版が出てたので買っていたのだが、今更読み始めてる。面白い。SFに分類されるらしいけど、いいわ、こういうの。普通に楽しいし。長編じゃなく、連作。小説自体そんなに読まない人間なのだけど、漫画も好きだからこういうのもいけるのかね。でもこれ読み終わったら「ニコニコ時給800円」と『空飛ぶ広報室』読むんだー。

・・・ていうか空飛ぶ広報室ってドラマ化するの?有川浩すげーな。

南極点のピアピア動画
南極点のピアピア動画 [Kindle版]

 ゆーすけべー氏の『Webサービスのつくり方』を読み終わった。なんとなくだけど、イメージをつかむのによろしい感じですた。とりあえずコード書けよ、という感じではあるんだけど(サンプルのPerlコードが結構ある)、それだけじゃなくてサービス作るには的な部分も書いてあって、Webサービス作るにはこういうこと考えないとねという全体的な話をつかむのにいい感じ。
 実際のコーディングならそれこそ自分の好きな言語でやれば言い訳だから、俺だったらきっとphp使うんだろうなとか、普段はrubyですがなにか?という人はそれでいいんだと思う。そんな時間かけずに読めるしおもろかった。


Webサービスのつくり方 ~「新しい」を生み出すための33のエッセイ (Software Design plus)
Webサービスのつくり方 ~「新しい」を生み出すための33のエッセイ (Software Design plus) [単行本(ソフトカバー)]

 常見陽平氏の最新刊である『自由な働き方をつくる』を読み終えた。最近のイケダハヤト的なよくわからんノマド礼賛を批判しつつ、フリーで食ってく事について書いてある本。地味な事を書いているので、人によっちゃ「つまんね」となりそうではあるけれども、変にふわふわした理想郷を語られるよりはイイんじゃ無いだろうか。

 最近は自分の今後の事もあってこういった本を読んでみたリ、保険や年金などの事を考えたりしているんだけど、生きていくってのは楽じゃないよね。あれがイヤだからこっち、って来てみたらまたこれかよ...みたいな事は普通にあるだろうし、むしろ新たな訳の分からん壁が出てきたり。ぼんやりと色々考えるとやっぱり自分のいい加減さが否応にも目の前に迫ってきて「うわ、俺死んだ方が良いんじゃね?」とか思う訳です。でも実際自殺できる程の勇気はないので、今は開き直って「興味のある事だけをできるような人生にいかに近づけるか」を考えているわけですわ。文字にするとやっぱり馬鹿な事考えてるな、とか、幼稚すぐる、とか思ってしまう訳だけど、それでも今の自分に「軸」らしきものがあるとしたらそこだけなので、それを押し立てていきたいと思ってるのです。

自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術
自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術

 今俺にタイムリーかは分からんが、Lifeでおなじみの常見陽平氏の本なので読んだぞと。これ、面白い。常見氏はいつもLifeで場外乱闘的に語る感じが笑える人だなと思っていたんだけど、普通に話せばそれはそれでいい感じなんだよね。で、今回は今まで読んだ事が無かったキャリア本を読んでみた。
 読みやすい本なのでさらりと一日で読めるので、特に大きい会社にいる人とかは読んでみたらイイんじゃ無いかな。あと若い人とか?ま、本屋で手に取って見たら良いんじゃ無いだろうか。あ、でもガンダムが分かると良いね。1stの方。

僕たちはガンダムのジムである
僕たちはガンダムのジムである


で、この本を読み終えたとツイートしたら↓



こんなお返事をもらった↓



なんか楽しみだね。とりあえずはその間

自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術
自由な働き方をつくる 「食えるノマド」の仕事術

これを読んで過ごそうと思う。それにしてもLifeで聴いた事ある人が本を出したりテレビに出たりしていくのはリスナーとしては面白いね。これからもがんばっていただきたいなあ。

 俺が3年程前から聞いているTBSラジオの番組『文化系トークラジオLife』の書籍化第二弾を読み終えた。第一弾は結構前に出ている『文化系トークラジオLife』という2007年に出た本。ちなみにamazonではもう出品者からしか買えない。

 で、このラジオ番組は月に一回日曜日の25:30という普通誰も起きていない時間帯に放送している番組で、社会学者の鈴木謙介氏(チャーリー)をメインパーソナリティにその時々の社会問題などをテーマに語る番組。Podcastでも最近の放送分は聞けるので興味があったら是非聞いて欲しい。で、その本を読み終えた訳だが、プロデューサーの長谷川氏(黒幕)の話(第一章)が一番面白かったわ。放送の文字起こしもすごく良かったし、最後、チャーリーの話のも良かったんだけど、順番としては第一章が一番おもしろかったな。番組開始時のチャーリーとのやり取りとか、継続のための苦労話があったりするわけだけど、この変わった番組を続けていく情熱はすごいなと。

 なんかこの本の発売記念イベントに行ったらどうも番組の今後は"Doom And Gloom"らしいけど、どんな形でも続けて欲しいなと思う。それはいちリスナーとしてもそうだし、この番組を通じてテレビに出るような人も増えてきた今、この番組が続いているという事がすごく重要だと思うから。

 この番組ってゲストにいろんな人が来るのが面白いんだよね。哲学、批評、ビジネスマン、教育等々。で、ああそういう事を考える人がいるのか、といった「入り口」「きっかけ」になってるのだ。毎回公式サイトにはゲストの人の近著が紹介されてたりするし、そういうところから自分の知的な好奇心を満たすとっかかりが見つかったりね。

ま、リーマンなんで、リアルタイムじゃ聴けないけど応援してますよ、と。

文化系トークラジオLife公式サイト

文化系トークラジオ Life のやり方
文化系トークラジオ Life のやり方

 Software Designで存在をしって気になっていたphaの出した本、『ニートの歩き方』を読み終えた。先日の『独立国家のつくりかた』同様に自分と違う軸で生活している人の話だ。や、面白い。この人と古市 憲寿氏の対談とか読んでみたいぞ。Lifeでこの人ゲストに呼んできたりしないかなぁ。

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法
ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

 昨日は中野でお茶しながら読書とか。最終的には偶然高円寺にいたおおばさんと呑んだけど、その前には中野のJ.S.Pancake Cafeでお茶しつつ『ウェブで政治を動かす!』を読むなど。半分くらい読み終わったお。

R0012390 - 2012-12-23 18-39-19
中野駅北口の再開発区画。照明が奇麗だった。

R0012383 - 2012-12-23 17-15-39
パンケーキ。ホットケーキとどう違うのだ?いや、美味しかったんですけどね。

R0012381 - 2012-12-23 17-12-52
ジンジャーエール頼んだらサイダーがウィルキンソンでした。

R0012394 - 2012-12-23 18-41-21
休日出勤ご苦労様です。

すべてGXR A12 50mmで。

 出版直後から気になっていた『独立国家のつくりかた』を読み終えた。「0円ハウス」などの活動を実践してきた著者、坂口恭平氏の活動がまとまっている新書な訳だけど、これは面白い本。私は基本、この本に書いてある事に納得できていないけど、そう思える。納得できないのは簡単で、彼の「都市の幸」は他のインフラが無いと成り立たないから。この辺りの違和感は結局最後まで拭えない。ただ、全編を読んで「態度経済」と著者がのべている部分は贈与経済などと呼ばれてきた部分と重なるのかなと思う。技術屋にはオープンソース的な考え方をもっと社会に押し広げた感じ、と説明してもいいと思う。そしてこの本の「現実世界を新しいレイヤーを通してとらえ直す」という考え方はとても面白い。
 
 もちろんさっき書いた都市の幸的な話や、震災への態度については賛同できない。それでもこの本は『独立国家のつくりかた』というタイトルの過激さと裏腹に、真摯に自分の考えるところを書いている本だと思う。
 
 とりあえず私はこの本を読んで「思考をやめるな」「やれることからやれ」というあたりを吸いとって本を閉じた。上で真摯と書いたけど、文面的には著者が自覚している通り断定的で「乱暴すぎだろ、それ!?」と思うような文章もあるけど、その違和感も面白いといえるような本だった。
 
 あ、最後にこの著者の『独立国家』という字面で「何こいつ独立するの?日本で?」とか考えちゃいけない。本人はどう考えているか知れないけど、私はこの『独立国家』は時々刻々と変化する芸術作品だと捉えた。それでいいんじゃないかなあ。

独立国家のつくりかた (講談社現代新書)
独立国家のつくりかた (講談社現代新書)

 私がiPad miniを買った理由の一つには「電子書籍端末」というものがある。なのでこの種末に早速マンガ2冊と通常の書籍一冊を購入してみた。買ったのは小林源文の「Cat shit One Vol.1」と久慈光久「狼の口1,2」。細かい線が多いのは小林源文の方なんだけど、特に目の疲れもなくきれいに読める。
 もう一つ者オライリーのサイトで買った「ビューティフルコード」。これはまぁ文字通りビューティフルなコーディングのための本なわけだけど、こちらそんなに目にキツくなく読めてる。

 ただ横持ちにしての見開きはちょっとお勧めしないかな。縦持ちが素直でイイんじゃ無いかと。ただそれだと見開きでばばーん!とでかいコマ使ったマンガなんかを楽しむのには厳しいんだよね。その辺り難しいなあ。折りたたみできる液晶とかあればいいんだけど。

というわけでiPad miniでの電子書籍閲覧についての雑感その1でした。

 会社帰りに本屋で見かけたので購入。荒川弘はすごいなぁ。鋼の錬金術師の後にコレだもんな。というわけでおすすめな農業高校マンガ。

銀の匙 Silver Spoon 5 (少年サンデーコミックス)
銀の匙 Silver Spoon 5 (少年サンデーコミックス)
クチコミを見る

 キースの声をもっと聞きたくなって、Talk is cheapとライブ盤を購入した。ついでに勢いで自伝「ライフ」と11月に出る予定のストーンズ50周年記念Bru-layも。キースかっこいいよ、キース。ストーンズがあれば人生何とかなる。

Talk Is Cheap
Talk Is Cheap
クチコミを見る


Live at the Hollywood Palladium 88
Live at the Hollywood Palladium 88
クチコミを見る


ライフ
ライフ
クチコミを見る


ザ・ローリング・ストーンズ結成50周年記念ドキュメンタリー/クロスファイアー・ハリケーン 【初回数量限定生産5,000セット/Blu-ray+オリジナル公式Tシャツ(ブラック)/日本語字幕付】
ザ・ローリング・ストーンズ結成50周年記念ドキュメンタリー/クロスファイアー・ハリケーン 【初回数量限定生産5,000セット/Blu-ray+オリジナル公式Tシャツ(ブラック)/日本語字幕付】
クチコミを見る

 ストーンズが50周年という事で出た公式写真集。これはまあ買わない選択肢は無いという事でゲット。理由は要らない。買っておかなければいけない。これかったらなんかキースの自伝も買いたくなるね。それにしても最初のメンバーからの一言みたいなページの、キースの部分冒頭の一文。

人生まるまる(ライフタイム)かけてやってきたーまったく、なんという人生(ライフ)、それに、なんて楽しい時間(タイム)だったろう!


いいよね、素晴らしい。本当に。俺も30年後にそういいながら死にたい。

ザ・ローリング・ストーンズ 50
ザ・ローリング・ストーンズ 50
クチコミを見る

 ゲンロン友の会の会員な私は、本日五反田のゲンロンオフィスに行って、思想地図β3号「日本2.0」を受け取ってきた。会員向けには来週到着らしいんだけど、来週は日本にいないのでオフィスに行ってきた訳だ。オフィスはなんかすげー混んでて ー多分みんな東氏がやってくるのを待ってたー びっくりしたけど、入り口で名前を告げて無事2冊ゲット。・・・そう、私はクラス30の会員なんで、2冊もらえる人なんだけど、今度のやつはすんげー分厚いので、2冊でも超重かったわ。

で、今回の2冊目はおーばさんにあげる事に決定。β2は持ってたのでま、3はプレゼントなのだ。

そして今この記事はニューヨークのニューアーク空港で書いているんだけど、アメリカ行きの飛行機の中で少し読んだ。ちょっと気持ちも変わるかと思って。いまんところは村上 隆氏のカタールでの展覧会の時のしゃべりを読んで「厳しい事言われてるけど、受け止められる」といった感想をもってる。日本2.0は憲法草案を読んで軍事力について首肯できないけど、その他の部分は面白いと思う。

というわけで仕事で23日までアメリカにいる。久々のアメリカは、初日にして既に日本に帰りたい気分。ぐは・・・

 鋼の錬金術師を描いた荒川弘の新作。サンデーで連載してるんだけど、こういうものもかけるんだね。この人はマジすごいと思う。農業高校が舞台なので派手なアクションは当然ないわけなんだけど、面白い。でハガレンとは全然共通点無いようだけど、でも”命”について描いているという点では同じっちゃ同じ。とりあえず出てる単行本は三冊全部買った。続きを読みたいぜぇ。

銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)
銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)
クチコミを見る

↑このページのトップヘ