Doom And Gloom

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2006年10月

 今回久々のロングライドだった訳だが、自転車の装備について雑感。ま、覚え書き程度ってことで。

・トップチューブに付けるBentBOX
 これはなかなか便利だ。ただし入れるのをパワーバーやカーボShotzのような補給食にした場合。他のはかさばりすぎてダメ。国内を走るときは電話を入れたりしているが、やはり補給食を入れるのが良い。

・ボトルはダブルで良かった
 今回ダブルボトルで、一本に水、もう一本にCCDドリンクとしたがこれは良かった。CCDドリンクを頭にかけるわけにはいかないからね。水ばっかり飲むと体調が崩れがちだが今回はそれも無かったのはCCDを合間に飲んだおかげだろう。それとCCDドリンクはハンガーノック防止にも効果があったと思う。味もいいからお勧め。

・ポジション
 アップライト過ぎた。ハンドルをもっと低くするべきだったかも。今後アルテグラ化する際にステム長共々考えよう。

・サイクルコンピュータ
 必須。一人で走る事になる場合は距離が励みになるし、心拍はペースを作るのに役立つ。

・補給食
 今回持ち込んだ補給食はパワーバー×2、パワージェル×2(食べた)、クリームパン(食べた)、CCDドリンク粉末×2(スタート時点と折り返し時点で消費)。これにエイドステーションのオレンジとかクッキー、バナナをちょろっと食べた。パワーバーは一本おりえさんにあげた気がするし、今回持ち込んだ量は適切だったのだろう。水分は上にも書いたがだぶるボトルで正解だった。もし快晴だったらボトル日本でも足りなかっただろう。以下は食べた感想。

 ◎・クリームパン、CCDドリンク
   食べ慣れたパンは良かった。おいしいし、折り返し地点で食べたらなんかリセット出来た気がする。CCDはとても良いものに思えた。おいしいし、効果もあったような。水は現地の水は軟水で日本の水と変わりない。それよりも今回は曇りがちだったから良かったが晴れたら日本でも足りなかったかも。。。
 ▲・パワージェル
   パワーバーのジェル状の製品。少量で120Kcal近く補給出来るので効率がいいはいいのだがちょっとべたつき気味。さらに味が濃ゆいので少量ですら最後まで食べる前に食べ飽きる。
 ×・パワーバー
   あり得ない甘さ。水が無いと食えない。私はもう買わない。。。

 眠い!!それもそのはずで、起きたのは5時前なのだ。しかしここで気合いを入れてSUCC轍友会ジャージを着込む。前夜に買っておいたパンで簡単に食事を取ってからスタート地点に向かう。本当はもっと早く起きてある程度しっかり食べるべきなんだろうけど、今回は前夜までに食べ過ぎなくらい食べていることと、補給食を二人ともしっかり持っていることからまあ良いかと判断。

で、さっそく向かったスタート地点は早めに行ったつもりだったけどもう混んでいて、その人の数にますます盛り上がる。最初しばらくはおりえさんとお話していたが、スタート地点が100マイルと25マイルで違うため開会の挨拶の始まる前にスタートラインへ。スタート前の開会式では亡くなったハワイバイシクルリーグの副会長に黙祷を捧げる。

さらに現地の女子高生の国歌斉唱があり(こんなイベントでも国歌を忘れないアメリカ人はすごい)、その後いよいよスタート!しかし先頭から順番にゲートをくぐる間後ろは待ち。ま、レースじゃないのでその辺は気にせずまったりと。順番待ちの間はmixiのコミュニティーの人達とお話。みなさん揃いのバンダナをサドル後方に取り付けて確認できるようにしていた。実際この後何人か見つけることができたので、バンダナは効果があったんじゃないでしょうか。そんなこんなしているうちにいよいよ出発の時間。もう空は明るくなってきていかにもスタートという感じでよい。途中きれいな日の出を見ることもできて大変気持ちよく走れた。しかし、こんな大集団で走るのは初めてなのと先はまだまだ長いので、始めはゆっくり行こうと思うんだけど体が言うことを聞かない。あきらめて大集団の中で横国の子と話したりしながら超快調に走ってしまう。

今回、25、40、50、75マイルの各折り返しには水分やちょっとした補給ができるエイドステーションがあるので途中でボトルが空になる心配からはだいぶ解放されている。で、そのエイドステーションは一応全カ所寄るようにツアーの主催者側から言われているので(足に取り付けたセンサーで通過チェックをしている。タイムを計るわけではない)、ちゃんと寄ってみる。で、最初のステーションで水を補給してでようとしたらなんか浅草キッドがいた。カメラがいたのでなんか番組の企画なんだろう、乙&邪魔。

最初のステーションでは記念写真&水分補給を手早くすませ出発。これ以降は飛ばしすぎに注意しながら「飛ばすな、後がないぞ」と唱えながら進む。そんでさくさくと40、50のエイドステーションと着実にクリア。ここでは白戸氏を見かける。実は彼には50マイルの折り返し前後で声をかけてくれて、私の「このペースでどうすか?」という質問に「このペースなら余裕でしょ」と答えてくれたのだ。しっかしあのお方はこんなんただのトレーニングだと言わんばかりにサクサクと走っていてやはりすごい。ほかにもこのあたりでサイスポのムサシ氏と編集長がいた。「大前さんの後輩です〜」とかいって話しかけようとも思ったがヒッキーなんでやめた
。そのかわりムサシ氏は走行中だったけどゼッケンが1番!だったんで声をかけずにいられなくてしゃべった。話によればお願いしたらくれたそうな。いいなぁ。

このあと75マイルから先はホント道のすぐ脇に美しい砂浜があってたまらん。この時間空は曇りだったけど、日が射したときの海の美しさはたまらない。砂の黄色からエメラルドグリーン、最後は沖の方の青とグラデーションが感動的だった。このきれいさは携帯のカメラかつ私の腕ではまったく表現できず残念。それとすでにこのくらいにはお尻が痛くて困りまくり。どうもこぎ方、ポジション両方に問題があるようだ。ハンドルが近くて高いのかも知れないが、走りながら調整してもドツボな気がしてそのまま走る。

そんなこんなで「ケツいてー」などと思いながらも、折り返しには10時30分くらいに到着したのは予想外で嬉しい。休憩や信号待ちを入れてもほぼ 20km/hで走れている計算だし。ここでは後半に備えてクリームパンを味わったり写真撮ったり、さらにストレッチをしたりて30分くらい休憩。道の先にも興味は尽きないけれども、いよいよ折り返し。そういえばここで今中氏とか竹谷氏を見たな。後アンカーの選手数名も。

帰りは思った通りテンションが上がらず苦戦。ペースの合う集団も見つけられずペースメーカーはサイクルコンピュータだけ。今回は心拍計もケイデンスセンサーも機能しているので、無理しないように写真なんか撮りつつまずは75マイル折り返しに。お尻の痛みにげんなりしながら補給していたらなんと小里恵さんが!思わず抱き合って喜んでしまった。休憩しながらなんでここで会えたのか聞けば、予想外に快調に走り、当初予定の25マイルを大幅に超える75マイルの折り返しまで来たとのこと。ここしばらくのジムでのエアロバイクと鎌倉や江ノ島辺りへのツーリングが効いているのかも。あんな体に合わないレンタサイクルですごいなぁ。

なんにせよこれで念願の「小里恵さんとツーリング」が実現できるので、以降まったり小里恵さんと走る。せっかく同じイベントに出てるのに一緒に走れないことに少し残念な気持ちがあったから、こうやってまたーりとツーリングを楽しめるのは最高だった。

このまたーり具合は40マイルの折り返し地点まで続いて、その後残り時間が心配になり、とりあえず私だけでも完走証を取るべく20マイルの折り返し地点まで先行する。この間は今回一番の
激走だった。午後のメチャ熱の中途中の丘をヘロヘロになりながらも越え、下りは漕ぎを入れつつ最後のチェックポイントに滑り込んだ。しかし最後のチェックポイントに着いてみればなんか時間があまりまくりで、メンテナンスサポートの人に聞けば距離もあと10km無いくらいらしい。時間はまだ16時前ということもあり結局ここで小里恵さんを待つことにした。

ところでこの最後のチェックポイントではかき氷屋の車がただで参加者に振る舞っていて、行列ができていた。私は内臓を冷やしたくなかったので小里恵さんからちこっともらうだけにしておいたが、あれだけ熱いと本当にありがたい。特に復路は小里恵さんと合流した75マイルの折り返しまでは、スコールの後を走ったりと曇りがちだったが、それ以降は熱すぎ。ランディスよろしく首筋に水をかけたりしながら切り抜けたが、本当に酷暑だった。もし最初からこの天気だったら完走できたか甚だ疑問だ。

そんなわけで最後の補給後は一路スタート/ゴールの公園へ。直前でパンクするという失態を晒しながらもサポートカーの素早い対応に助けられ(リムテープに応急処置もしてくれたし、マジでありがたい。)、ゴールに。最後は小里恵さんとつないだ手を掲げてゴール!小里恵さんと合流したときに絶対やろうと思ってたゴールの仕方ができて満足。しかしゴールが近づくと安堵と共に寂寥感のようなものが沸くのはツーリングもイベントも一緒だな。旅には終わりがあるから楽しいと思う私だけれど、その旅が楽しければ楽しいほどゴールするのが惜しくなる。今回もそんな気持ちでゴールのゲートをくぐった。

ゴール後は完走証を受け取りホテルに帰り、交流会でうまーな晩ご飯を食べた。この交流会のじゃんけん大会で小里恵さんはボトルをゲット。同じテーブルの他の人も何かしらもらってたのに、私だけなんももらえなかった。その事実に若干凹みつつも会を楽しんで部屋に戻った。

こんな感じで私の初海外ツーリングは幕を閉じたわけだが、やはり、国内外問わず知らない土地を自転車で走るのは楽しい。途中現地の子とハイタッチしたり手を振ったり、見知らぬ参加者(日本人)と話しながら走ったりと土地だけじゃなく人を楽しむことができたのも良かった。そしていつか現地の参加者と会話しながらあの素晴らしい景色を走りたい。それとハワイ以外、たとえばタイのチェンライでのレースとかフランスとかイタリアのグランフォンドでも良い。でもそれよりも日本の景色をもっと走りたいかな。一人で走るのも好きだけど、おりえさんと走るのも別の楽しみがあるに違いない。



 今日は朝から試走である。集団で10キロちょい走ってみたがやっぱり結構暑い。当日が心配だな。試走コース自体は当日のスタート地点からちょっと行った公園までだったけど、右側通行が新鮮。途中見えた海も素晴らしいきれいさだったし、あめりかーんなサイズの住宅をいっぱい見られた。また、問題の仮止めシートピラーは一応試走中は問題なかったが、だからって100マイル持つとは思えず試走後には素早くサポートに。そうしたらなんと昨日のサポートにーちゃんがただで部品をくれた!思わず「サンキュー!」と手を握ってしまった。これでとりあえず問題は解決したので、今日の残り時間は観光に決定。まずは昼食にホテル1階のレストランででかーいバーガー(アメリカ渡航三回目で初めてうまいハンバーガーを食べた)を食べてから、バスで真珠湾へ。

 一時間くらいバスに揺られていった真珠湾は言わずと知れた太平洋戦争の開戦場所だが、日本語ナレーション付き映像やアリゾナ記念館を見た。表現は基本的に被害者。激しく微妙だが、今も戦艦アリゾナの燃料タンクから流れ出る重油や、アリゾナと共に沈んだ兵士の名前を見ると考える事は多い。その後強襲揚陸艦を脇に見つつ資料館を見学して、撤退。

 帰路、バスで見るダウンタウン方面はホームレスが歩道で寝てたりもしたが、案外落ち着いててよいとこそうだった。その後はワイキキに戻ってビーチをぷらぷらしてから晩ご飯に。それにしてもここは街全体がもてなし方を知っているという感じでよい。カタコト英語の練習になった。ホテルそばのレストランで豪快揚げ物セット。どう考えても食いすぎな量で、確か二千円くらいだったと思うが、一皿を二人がかりで食べきれなかった。その後は部屋に戻っておりえさんにタイヤのはずし方を簡単に教えてから睡眠。いよいよ明日は本番だ。今年に入ってから最長でも100kmを走っただけで、しかも何回も乗って無い私で走りきれるのか一抹の不安が・・・。

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