夭折したSF作家、伊藤計劃の小説『虐殺器官』の映画がやっと公開されたので見てきた。映画を公開日に見にいくなんて初めてのことかもしれない。俺が初めて小説を読んだのが2013年、初版は2007年だから発表から10年たっての映画化。このブログを読んでいる人なんかいないと思うけど念のために感想は続きにかく。
公式サイト:
◎感想
- ラストシーンが超残念。原作の狂った世界という感じがまるでない
- 母親と自分の関係についての部分を丸ごと削ったのは超残念過ぎ
- 言葉でしか表現されていなかった装備や社会の様子が絵になるとやはりかっこいい
- 当たり前だが萌え要素がないのは素晴らしい
- 虐殺の文法についての触れ方はあれでいいのでは
- 銃撃でのグロシーン満載なのでR15+は正しい
こんな感じ。映画館ではラストシーンにちょっと「えーーーー」となって、いまもなってる。あれだと原作の「世界はもう狂ってしまった」という感じがないんだよな。表現できなかったのかなあ。あと主人公の超大事なバックボーンはしょりすぎじゃないですかね。母親の件はあれめっちゃ大事なんじゃないのか。