※以下の文章はFacebookに投げたのと同じ文章

 ちょっと古い話ですが自分のためにもメモ。先月の後半はほぼ一年ぶりの東北訪問をしました。気仙沼で撮った写真をFacebookにもあげたように、今回は気仙沼市から塩竈市までレンタカーで海沿いを走り、その後高速を挟んで名取市閖上の閖上湊神社へと足を運びました。今回の旅はまずは昨年行った名取市閖上の現在の状況や、気仙沼から石巻までの沿岸部を目で見て復興ってどうなってるのかなというのを目で見て感じたいという点と、もう一つこれは特に福島第一原発の問題について東浩紀氏らがやってる「福島第一原発観光地化計画」で語られている「ダーク・ツーリズム(戦跡など、死や悲劇、暴虐にまつわる史跡を訪問するツーリズム)」について考える事の2点が目的でした。ま、あと一つは旨いもの食う&旨い酒飲んで現地経済に貢献だ!というどうでもいい目的もありました。

 名取の方は昨年と違いがれき処理施設がまさにフル稼働と行った感じで動いていました。私が初めて自転車で遊びに行ったサイクルスポーツセンター跡地などを使って作られたこの施設のおかげか、がれきの量もだいぶ減っていました。ただし片付けられているだけで新しい家などはほとんどなく、ぱっと見この一年で変わった点がありませんでした。ただ、所々に誰かが植えたのか花が咲いていたのが非常に印象的で、チューリップとかそういう普通の花が道ばたなどでちょいちょい咲いていました。そういう事ができるようになってきたのは良い事なのだなと。実際のところは名取市は復興計画の策定に手こずっているようですし仮設住宅で暮らしたり市外、県外に出た方が戻れていない現実はありますが、それでもがれきをどかさなきゃその場所で生活できるわけもないですし、とにかく墓石が山のように積み上げられた状態がなくなったのは良かったのかなと。
 で、復興と言えば女川市は既に計画を立てて動き出しているようでした。民家は高台へ、水産業の施設のみを港に配置する計画のようです。詳しくは女川市のWebサイトで計画を確認できます。このあたりは自治体の規模や被害状況でいろいろ異なるのでしょう。名取は大きい街ですしね。

 もう一つの気仙沼から石巻へのドライブはまさにダーク・ツーリズムという感じで、車中では妻と「あ〜、、、」という言葉しか出ないような光景が未だに広がっているのを見てきました。このドライブルートでは閖上の「見渡す限り何も無い」というのとまた違う、海岸沿いの道で集落(ほとんどが港)に下りてくるたびに全部まっさら、堤防も線路も家も壊れていて今まさに後片付けしてま〜すという状態でした。2年でまだこういう状態ですから、まだまだ息の長い支援が必要だと痛感するとともに「もう元には戻らないだろうな」という気持ちにいやが応にも支配されます。この先の復興計画話は地域差もあろうし外からの安易な思いを書いてもしゃあないので書きませんが、ちょっと暗くなりますね。道中マジで「なんで自腹でこんな状況見に来てんだろ俺、ばかじゃね?」とか「だだの自己満足じゃね?」とかまあ思ってしまいますが、見ないより見た方が良いよねと言う結論でした。例えば一泊二日でも被災地を訪れる事も可能です。別にそこでボランティア活動をする必要も無いと思います(あ、やりたい人はもちろんやったらいいでしょうけど)。私のように気仙沼の飲み屋を事前にチェックしそこでかぱーっとお酒飲んでていうのでも良いと思うし、いかなくたってハタチ基金みたいな物に寄付する事で問題に関与し続ける姿勢が大事なのかなあと考えています。
 私としては「復旧/復興したら消える風景」をどう記録するのかはすごく大事じゃないかと思うんですが、世間ではどうなのでしょうね。あの出てくる集落がことごとくぶっ壊れている、圧倒的な被害の大きさについて多分友人知人に伝える事ができないと思うんですよね。なのでそういう事を10年後20年後の人々に伝えるための計画って何かあるのかなあと考えてしまう旅でした。

 というわけでまじめな事を考えたのでメモしときます。そうだ、これから夏になりますが休みに気仙沼いくぜー、という方はぜひ『福よし』へ行ってみてください。東京に比べると超安く旨い魚が食べられますよ。そこでお店の人とお話しするといろいろ聞けます。私もいろいろ聞いたのですが酔っぱらって大半忘れました。あと仙台で楽天の試合を見たらスッゲーしょっぱい試合してて観客がやじりまくってて怖かったです、はい。